下水道の始まりは約7000年前?!
下水道の歴史は思って以上に古く、約7000年前の古代メソポタミア文明に栄えた都市(ウル、バビロン等)で作られたものが最初と言われています。日本では、明治17年に東京に近代下水道が作られました。
札幌市はというと、昭和47年の冬季オリンピックの時に積極的に整備されました。現在2022年なので、50年前です。最近の話なんですね。
さらに、札幌市の下水道の長さは何mだと思いますか?私は検討もつきませんでした。
答えは、約8300km。
札幌からロサンゼルスまでと同じ長さがあります。飛行機で約12時間かかる距離です。それだけの下水管を整備するのは、どれほどの工事だったのか想像もつきませんね。
なぜ下水道が作られたのでしょう?
まだ町が集落と言われていた頃、集落の周りに溝を掘り、雨水排水路や稲作用の用水路として使われていました。これが下水道の始まりです。
しかし、明治時代になると、人が都市に集まり、地面がアスファルトに覆われるようになったのです。そうすると、雨水が土に浸透出来なくなって溢れたり、汚れた水が溢れて病気が蔓延するようになったのです。ここでようやく下水道の整備が始まったそうです。
そして現代では、家庭の台所や水栓トイレ、お風呂から出る汚水を、24時間休むことなく下水処理場が綺麗な水にしてくれています。たった数十年でこの進歩。驚きです。
今後、この下水道設備はどう進化していくのでしょうか?もしかしたら各家庭や町内会規模で汚水を綺麗にする設備ができたりするんでしょうか?
下水道は、わたしたちが衛生的に暮らすため、川や海を守るために必要な設備。もう少し注目されてもいいのになと思うのでした。
へっぽこライター伊勢が知った下水管のはなし
へっぽこライター伊勢が知った
下水管のはなし